2 サクリファイス捕物帳
2003年 02月 25日
あんな事件が起きようとは、いったい誰が想像しただろうか。
「貴族探偵ヴィクトール」の張り込みは続く。
彼はいつでも高級リムジン(またの名を四頭立て馬車)で張り込みをするのだ。
お分かりいただけるだろうか。人間と言うものはフォーカシングという形で物を見ている。ただ漠然と目に映るものをみているのではないのだ。見たいもの、気に入ったもの、あるいは見たくないものを見ているのである。知っているから「見える」のだ。概念のないものは、案外見えていないのである。
いったい誰がそんな高級リムジンで、張り込みなどすると思うだろうか。そこが、彼の狙いであり、スタイルなのであった。
by DandP
| 2003-02-25 14:50
| サクリファイス/ビクター