100% 嘘八百 ♪ PRINCEを愛するD&Pによる、PRINCEをめぐる妄想の数々


by DandP

8  さよなら、ひろみちお兄さん3

アイラインのことを書くのを忘れていた。

これこそが彼をこっけいなナルシストと見なす一要因でもあるが、ここはちょっと好意的に解釈してみようか。


 時代劇の大御所たちのアイメイクはすごい。
しかしあれが成り立つのは、豪華な着物だからということもあるが、チョンマゲカツラによって顔の皮を引っ張りあげられているからに他ならない。顔の弛み緩みが引っ張られ目元がすっきりするのは、ポニーテールをしたことのある女の子なら、誰でも知っている。

 ひろみちお兄さんのアイラインも、チョンマゲだったら何の違和感もなかったかもしれない。しかし、悲しいかな彼は一介の体操のお兄さんなのだ。白い運動着に、せいぜいチョッキしか着られない身分であったのだ。嗚呼、彼に服装の自由を!髪型の自由を!

 これでもまだ彼をばかにしているように思われるかもしれない。
さらにもう少し好意的に見るならば、収録の待ち時間が長かったのかもしれない。出番まで長く待てば待つほど化粧が濃くなる、というのは舞台の法則だ。いや、楽屋の法則と言えるかもしれない。楽屋で待っていると、他にやることもなく、むだに化粧を直してしまう結果、厚化粧になるのだ。すくなくとも、おばちゃんのダンス発表会ではそうだ。


 さて、彼のブラウン管からはみ出る自意識ぶりに、これはなんとかしなければと思ったスタッフは、ある作品を用意した。
「くれよんロケット」(だったよな・・多分)なる歌である。

♪くれよんロケット飛ぶよね
飛びたいんだから飛ぶよね
たまたま一回だめでも
今度は飛ぶからねーーー♪

という、日本のロケット開発の原点、あるいは失敗の根本原因に大きくメスを差す、威勢のいい曲である。
そこで、先代歌のお兄さんであるあきひろお兄さん扮する夢見る少年の空想の科学者を、我らがひろみちお兄さんは演じるのである。
 御茶ノ水博士をリスペクトしたのであろうはげ頭に、ビンゾコ眼鏡、黒くノリを張った欠けっ歯、そして白衣。
由緒正しきマッドサイエンティストである。若き日のタモリを彷彿とさせる。Dr.Finkもこのくらいやって欲しかったものだ。あ、あれは医者だっけ。

 その役は彼の自意識を大きく越えなければ不可能なものだった。それがスタッフの狙いであったし、事実、みごとにそれが成功し、お兄さんは新しいペルソナ、自分と言う仮面の新しい局面を手に入れたのだ。
「なんちゃって」というレトリックである。

 多分、それが一皮むけたということなのだろう。
それからの彼は「気のいい兄さん」というキャラを得、安心してブラウン管の向こうでニコニコしている。

 こういったスタッフの策略はまだまだ私の憶測に過ぎなかったが、近年、あることから私は確信するにいたったのである。

ゆうぞうお兄さんのことである。
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by dandp | 2004-01-10 02:26 | ひろみちお兄さんの秘密