100% 嘘八百 ♪ PRINCEを愛するD&Pによる、PRINCEをめぐる妄想の数々


by DandP

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 何度も言っておくが、AVには詳しくない。大変申し訳ないが、あの貸しビデオ屋のあのエリアには滅多に入ったことは無い。いや、正直に話そう。「滅多に」というとおり、ゼロではない。過去二回ほど、友人と団体で借りたことがある。それは昔、メタル好きの友人達とライヴハウスに行っていた時のこと。とりあえず、未成年であったのでこっそりとお話するが、バンドの打ち上げにある時期から、あるAV女優様がいらっしゃるようになったのだ。するとなぜか、それまで割りと和やかだった打ち上げが、なんだか乱れてきた、というか、荒れてきたのであった。
 これは女の子達、心中穏やかではない。そこでその女優様をよく知るために、お仕事振りをまず拝見しようじゃないか、ということで、親が留守中という女の子の家に集まることとなった。
 
 さて、このストーリーが果たして必要なのだろうか、とか、結局始まっちゃうとなんだか同じだなあ、などと、感想はいろいろあったものの、見終わってもなぜか白けたままで、それで女優様をこけ下ろしたり、ブツクサ悪口言ってストレス解消っていうわけでもなかったように覚えている。
 よくわからなかったんである。
その女優様、おきれいな方だったのだ。スタイルもとてもよかった。顔も可愛かった。酒を召し上がるとたいそう荒れていらしたが、まあ、それもイカンともしがたいもの。誰もが「あの人AV」という視線を投げる中で、居酒屋の座敷でミニスカから網タイツ越しに細い下着が丸見えだったとしても、やけっぱち具合として、もう許す!な気分だ、今思えば。
 しかし、わからなかったんである。
なぜ、この人が脱がねばならないのだろうか。その理由である。
それまでのAVのイメージとしては、女優的にはルックスレベル低めの方がお脱ぎになっている、という感じだった。いや、そうでもなければ、平凡な女の子達は、なにを持って自分の値段を高額商品とすることができるのだろうか。そんなにおきれいな方がホイホイ脱がれた日にゃあ、別に私が彼に現実の悲しさを教えることになっちまわないだろうか?てなものである。
 だが時代はAV出身の女優がフツーにテレビ出演するようになり、やがて飯島愛とかそういった「スターさん」を輩出するにいたる。
ギルガメッシュっ!

 近年、といっても一昨年よりも前であるが、またそういったものを目にする機会に恵まれた。そのビデオに出演なさってる女優様も、とてもスタイルのいい、別にモデルやってても(チラシやニッセン系の通販でも特にこだわりがなければ)おかしくないような、おきれいな女性だった。そんな方が、特にもったいぶったストーリーもなく、早いとこお脱ぎになってお仕事をされている様子。
 だが、そこでワタクシD&Pが気になったのは、「お安いのねえ」ってなことではない。いや、これは後で書こうと思うが、現在、裸のデフレとも言うべきこの時代、脱いでも脱いでも価値もインパクトも上がらない。女の子達は、いったいどうすればいいのか。たしかに、気になる。
 だが、その時、どうしようもなく気になったのは、「こんな隙のない身体で、発情できるのだろうか」ということである。

 エロス、というポイントである。
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by dandp | 2003-07-29 01:45 | 隙間とエロス

この「隙間とエロス」ネタ、こんなに引っ張るつもりじゃなかった。なんてことない日常の一ページ、ビデオ屋で考えたことなのであった。
 しかし、そのビデオ屋、書きたいことの宝庫なのであった。
100円という料金、入会金無料、色あせたビデオの背表紙、少ないラインナップ、べたついたテーブル、マニュアルっぽくなくていい接客のオヤジ、声もなかなかいいし顔もフランス人を薄くしたようないいオヤジ、その口臭のキツさ・・・。観察のネタにはことかかない店なのだ。
 が、まあ、そういうことはまたいつか、話の種に大事にしまっておくとして、本題に入ろう。

 そのビデオ屋、やはり駅前の使命なのか、半分近くはAVであるらしい。街道沿いのツタヤに比べれば、相当なAV面積率である。
 だが、その面積の大小に関わらず、なぜAVコーナーへの入り口は細いのであろうか。
ここである。
ここについて、考えてしまったのだ。まあ、ワタクシD&PがAVコーナー入り口に仁王立ちのまま、考え事をしている、と想像してみてください。

 残念ながらAVについてはあまり詳しくないのだが、歯医者にあるオヤジ雑誌の露出度について考えていた時期があった。こんなに露出が多くなって、男性は飽きてしまわないのだろうか。いや、まってくれ、男性読者諸君、ここで赤裸々な個人的感想や体験を書き込まないように。後でレスしたりとか大変ですし、この妄想日記の下品度がアップしちゃったりとかしても大変ですし、あくまでも一つの読み物として軽く流して、後は忘れてください。
 かつては着物の裾からのぞく足首にさえ劣情を抱き、女性がふとんの端を踏んだ程度のことでその欲望を爆発させたりしちゃったりなんかしちゃってた、そんな日本男児が、歯医者の待合室でこれからガリガリ歯を削られようとする時に、濡れた髪に挑発的な三白眼をして口を半開きにした裸の女を見てどうしようというのだ。
 いや、待て。
そういえば、ドイツの歯医者の待合室にはもっと物凄いハードなエロ雑誌が置いてあった。ひょっとして、血や痛みに弱い男性諸氏にとって、これから始まる壮絶なガリガリの恐怖から逃れるため、これは必須のものなのだろうか。
 
 まあ、三歩譲って、それは痛みに対する心の麻酔みたいなものだとしよう。しかし、公衆の面前て言うのはどうなのよ。ドイツにいたっては、歯医者の治療がそれぞれ個室になってプライバシーを守っているのに、待合室という公衆の面前でエロつーのは、どうなのよ。
電車のつり革につかまって、東スポつーのはどうなのよ。
会社から家に帰るまでの小休止、明日への活力、そうであろうそうであろう。しかし、観察家としてワタクシは、問いたい。電車の中で君らの下半身は大丈夫なのか、と。

 そして、昨今のAV女優様の美人度である。


しかし、こんなこと、書いてていいんだろうか。私は。
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by dandp | 2003-07-28 01:43 | 隙間とエロス

隙間とエロス  1

 唐突だが、エロスとはなんであろうか。
これはワタクシD&Pが常々、レンタルビデオ屋において考察してきたあれこれである。妄想ではあるがプリンスとは何の関係もない。
 いや、がんばればプリンスまでたどり着けるかもしれない。がんばりますので、どうぞよろしく。

 レンタルビデオ屋というのは、これ、人生の縮図である。ま、言ってみりゃあ、全ての感覚事物に人生なんてモンは透けて見えるものであるが、ま、ここはそのレンタルビデオ屋で考えたことであるので、そう記述させていただく。
 ワタクシD&Pは通常、街道沿いのツタヤを利用しているのであるが、車を使わない日はそのために街道まで出るのが不便なので、とうとう駅周辺のレンタルビデオ屋の会員になったのである。
 とうとう、というのは、どうもワタクシが住む駅周辺はレンタルビデオ屋不毛の土地らしく、越してきた当初2~3軒あったものの、ぽつりぽつりと無くなり、今はたった一軒、商店街の終りにあるのみとなり、そこが・・・・・・なんというか、女の子一人では入りにくい雰囲気なのだ。
 なにもテーマがエロスだからといって、いきなり店がヤバイとか、そういうことではない。ただ、なんというか、明らかに省エネとは違った意味で店の中は暗く、見上げると蛍光灯はどれも端のほうが古く黒ずんでおり、店内の空気は、客の回転数と同様に空調の回転数も少なめ、そんな雰囲気のお店なのだ。
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by dandp | 2003-07-13 01:42 | 隙間とエロス

 部屋に帰っても明かりは点けなかった。荷物は結局トランク一つにまとまり、部屋の中にはもともとあったベッドとソファとクローゼットだけになった。小さな部屋だったが、今はがらんとしている。窓から差し込む街のあかりで充分ことが足りた。
 買って来たタバコを二箱取り出し、後はトランクに詰めるとソファに転がった。ジーンズの後ろポケットに入るほどの小さなラジオ。聞きなれた割れた音で、流行の曲を流している。
 女はタバコに火をつけ、タバコの先から立ち上る細い煙を見ていた。ラジオは曲とDJを変えながら、時間通りに夜を刻んで行く。

 女は泣いていたのだろうか。
それはモノガタリの綴り手である私も知らない。
悲しくはない。ただ、街を出てゆくだけだ。可哀想な人間など誰もいない。ただ、過ぎて行くだけ。けれど、静かに涙を流すくらい許して欲しい。自分を哀れんだりはしないから。

 窓の外が白んだ。出かけねばならない。夜は明けてしまったのだから。ラジオのスイッチを切り、部屋が突然静まり返る。窓を開けて朝の冷たい空気を吸い込んだ。自分の呼吸の音が、やけに大きく聞こえる。
さあ、本当にもう、出かけなければならない。夜はいつか、明けてしまうのだから。
 コートを羽織ってトランクを持つと、最後に小さなラジオをポケットに入れて部屋のドアを開けた。

 いつかもうじき、どこかの街で、このラジオから少年の声を聴くだろう。


 今、彼女はメキシコにいて、シティからだいぶ離れたその街で、興行事の仕事をしている。ずっと身体を見せることを生業としてきたが、もう、自分が人前に出て躍ることはない。興行の旅に出ることもなくなり、やっとひとつ所に落ち着いた。
 昼は暑くて照りつける太陽も、夜明けは幾分か優しく、冷たい空気を輝かせる。彼女は今でも時々、その夜明けの光を見ている。
いろんな街で見てきたその夜明けの光。
彼女はこの土地の風景が一番気に入っている。大昔、太陽を神と崇めただけあって、この土地では毎朝、まったく新しい光が生まれ変わるのだ。
その光を見てなにを思うのかは、誰も知らない。

 身体がずいぶんとふてぶてしくなった今も、彼女は踊り続ける。
観客がひとりもいなくても、舞台の上でなくても、彼女の踊りは終わることはない。

人生を踊り続けろ。
 
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by DandP | 2003-07-10 00:23 | - メキシコの光 -

 少年の答えは女にはよく理解ができなかった。
「天使みたいだったから」
少年はそれだけ言うと、また何もなかったように前を向いて歩いた。
 女は言葉に困って、続けた。
「そうね、あの子は私の天使だったわ。あなたには天使はいるの?」

少年は立ち止まると、女を見た。初めてきちんと視線を合わせたのだ。
少年の目は大きく、まるで相手の向こう側まで見通してしまうように、黒々と光っていた。娘に似ているな、と女は思った。
そして知った。
娘がどれだけ寂しかったのかを。もちろん分かってはいた。だが女の子は、時々面会の終りにぐずりはしたが、気丈に母親を仕事に見送った。だから、女は病室に一人残された娘のことをあまり心配しないでいられたのだ。
少年の瞳の中には、娘と同じ気持ちがあり、それゆえ娘はこの少年を気に入っていたのだろう。

少年は返事はしなかった。

女は静かに続けた、まるで自分に話し掛けるように。
「あなたが愛した人が、あなたの天使になるのよ」
そうだ、あの小さな女の子は、彼女にとって天使なのだ。これからもずっと、大切に愛し続けるから。

結局、2ブロックほど一緒に歩いたのだろうか、大通りの角でふたりは別れた。大した会話はなかったが。

 コーヒーはまだ温かく、紙袋に包んだままふたを開け、街の風景を眺めながらすするにはちょうど良かった。懐かしく感じるのはなぜだろう。たぶんもう、ここには帰ってこない。
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by DandP | 2003-07-09 00:21 | - メキシコの光 -

 人通りの中を追いついたものの、なんと言って声をかけたらいいのか。
だがあの少年に、どうしても伝えなければならないことがあったのだ。

 娘からあの「羽」の一件については聞いていた。本当は嬉しかったのに、まわりに遠慮してそのことが言えなかったのを、あの小さな女の子は悔やんでいた。女はその話を聞いたとき、言葉では残念がりながら、病状のことを思うあまり「余計なことをして・・・」と正直、少年を疎んだ。だが、病院から女の子の荷物を引き払うため絵本を片付けていると、お気に入りの絵本の間に、なにか挿んであるのを見つけた。

小さな小さな白い羽根がひとつ。

娘は本当にうれしかったのだ。たぶん、片付けられてしまう前に隠したのだろう。それを誰にもとがめられない様に、そっと秘密にしていた。母にさえ、見つからないように。

 そのことを少年に伝えなければいけない、と女は思っていた。娘の代わりに、うれしかった事を、お礼を言わなければいけないと思っていた。


 並んで歩くと、その華奢な少年は愛想が悪く、彼女が息せき切って娘のことを話しても大して顔色を変えず前を向いて歩いていた。歩調は彼女と合わせていたから、迷惑そうではなかったが、どうも気前よく娘の思い出話に付き合ってくれるようではなかった。
 仕方なく女も黙って歩いていた。夕暮れの始まる前の脱色した風景。夕日が赤くなる直前には、不思議なことに一度すべての色を失うのだ。朝日のそれとは違った、独特のだるさと寂しさ。この曇り空を一層灰色にする。と、薄汚れたハトが、路地から飛び立った。

そうだ、街で見るハトはみんなあんな風にくすんで灰色をしている。
なのに娘の本にあった羽根は、真っ白でなんの汚れもついていなかった。

いったいどこからどうやって、あんなに羽根を集めたのか?
女は少年にたずねた。
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by DandP | 2003-07-08 00:18 | - メキシコの光 -