100% 嘘八百 ♪ PRINCEを愛するD&Pによる、PRINCEをめぐる妄想の数々


by DandP

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しかし・・・
ネット、という媒体で、戦争を語るとき、少しの恐怖を感じます。
なんの誤解もなく、この心の揺れさえも、伝わるのか。

どうぞ、この戦争について書いた一連の文章において、戦争への恐怖と平和への願いについて真摯な気持ちであることが、伝わりますように。

多様な社会のあり方(宗教も含めて)を認め合える、調和のある世界であってほしい。そしてそのためには、その社会の指導者が正直で公正である必要がある、そこが、むずかしい。

世界はいろいろな価値観でできている。
「みんな違ってみんないい」となるには、誰もが自分とは異なる考えの人に対して、寛容でなければならない。
そして、どちらか一方だけが寛容なのではなくて、双方がお互いを認め合わねばならない。

忍耐と努力の必要なことだ。
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by DandP | 2003-03-31 15:03 | D&P時事放談
あら、書ききれないじゃないの。奥様。
つづき。

弱者に思える「攻撃される側」の人間も、個人としたらひとりの尊重されるべき人間で、そういう意味では、個人で付き合ったら「いい人」かも知れないし、「やな人」である権利も当然尊重されなければならないのだ。約束を守らないメンタリティーの人々かもしれないし、自分をだましてボッタくる人々かもしれない。いい人だから、かわいそうだから、じゃなくて、もっと違うなにかが必要なのだと、つくづく感じた。

リベラルな白人男性が黒人擁護の立場をとっていたが、簡単な出来事で黒人蔑視の言動をした。彼のリベラルさは、ベトナム戦争がアメリカ人に背負わせた罪悪感から出たものだったとか、そんな話を読んだことがある。こころというのは、やっかいなものでもある。


 言語が発達すること、というのはつまりボキャブラリーが豊富であるということなのだが、それは平和への第一歩と、いう話を聞いた。
ボキャブラリーが豊富であるということは、弁がたつ、とか、言いくるめる、とか、そういう類のものではない。
 あるひとつの事柄を、さまざまな角度から捕らえることのできる能力のことだ。ものには複数の名前があること、ひとつの動詞には他にもたくさんの言い方があること。
 
 言語があって初めて思考は存在し、思考があるからこそ記憶というものがあり、記憶がなければ意識的な思考はない。
 
攻撃性とは言葉を失った状態のこと。

パートナーとケンカしたときに、まだ言ってやりたいことがあるうちは口喧嘩だが、言うことすらなくすと、ひっぱたいたり蹴っ飛ばしたり始まるのと一緒で。
 いや、こんな説教臭いこと、男にフスマを投げたことさえあるワタクシが言えた事じゃないのですが。いえね、別に忍者屋敷に住んでるわけじゃないんですが・・・。


地上と宇宙、唯物論と精神的伝統、「アナタ」と「ワタシ」、などなど、ことなったもの、多様なものをつなぐ「橋」は「人の思考」であるという。

というわけで、考えていこうと。
考え続けていこうと。
平和について、戦争について、考え続けていこうと。

そういう風に、自分にカタをつけました。
また、来月から、がんばりますんで、よろしくお願いします。
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by DandP | 2003-03-30 15:01 | D&P時事放談

戦争(2003年3月)

口を開いて沈黙する
 この妄想日記、妄想と言ってはいるが色々と考え書いている、私にとっての表現なのだ。
 表現であるからには、そこにはそれなりの意思決定があり、組み込みたい「何か」があったりする。

 しかし、実は昨今の戦争でなんにも言葉にならない状態が続いている。
なーーーーーーんにも言葉がでないんである。

ふぬけてます。


 各新聞報道の視点の違いも興味深いし、テレビでの報道もだんだんと「もっとすごい映像」「もっと刺激的な言葉」を求め始めて、同じ映像を繰り返してる。

同じシーンを3回見たあたりでテレビを消す。

 友人と指輪物語の映画について話していた。
始めはイケメン俳優についての盛り上がりだったが、どうもあれをアメリカはアラルゴン(だっけ?)の苦戦を自分に例え、つまり、あれとていかようにでも自分に都合よく感情移入できるという話。
 しかし、あの木の賢人たちが、仲間の森林が伐採された後に参戦を決意するシーンで、

結局、憎しみかい、あんたたちも。さっきは関係ねえって顔だったのに。

と、実は思ってしまった。
しかし、なにかされたわけでもないのに、ほいほいと戦争参加っていうのにもどうなのよ、とは思う。ま、あの映画、見に行ったのが攻撃秒読みの時期だったからかもしれないけど。

ま、そう考えるのには、どうも、戦争に賛成する方も反対する方も、感情論になってはいないか、と感じるところがあったからだ。
感情を超えて、論理的なところで絶対非戦を論じ、行動できるだろうか。

感情を体験することは重要な大切なことだが、言語(理論)体験も、とても重要であると思うのだ。
感情は、実は容易にひるがえってしまう。。。。
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by DandP | 2003-03-29 14:59 | D&P時事放談

戦争のはじまり方


 アメリカの攻撃について、戦争について、なぜだろう、あまり発言する人を見ない。確かにネットというものでの発言には、伝わり方に用心しなければならい面がある。意見の対立を避けてしまう面もある。
 意見というものは対立するのがむしろ当たり前で、その対立から対話となり、意見の交換や新しい見解にいたるのがまっとうだが、残念ながら私達は対立する意見を『対話』する習慣を持たない。「だよねー?」と言うばっかりで、普通の会話ですら違う意見をなかなか言っていないのが、現実ではないだろうか。
 しかし、それ以上に今回の戦争について発言できないのは「実はよくわからない」からではないかと、思うのだ。

で、なんで戦争なんだっけ?
そんな気分なのである。
そもそも最初の意気の根拠は9・11、あのツインタワーであったような気がするし、繰り返し意気高揚のために引き合いに出されているような気がするのだが、その「対テロ」戦が、いつのまにか「対イラク」になってる。その間のつながりが、聞いても、ホントのところはよくわからないのだ。「対アルカイダ」までは、わかる。しかし、その後はどうもよくわからない。
 湾岸戦争のとき、私はドイツにいて、テレビも新聞もない生活をしていたので、日本でのテレビ中継の「ミサイルがイルミネーションのように美しく放たれる様子」を見ていない。けれど、軍事行動に参加している国にいて、近所のおばさんおじさんの様子から、かなりリアルな戦争を味わった。同級生(クロアチア人)の恋人が戦地にいることや、戦争による火災の影響が天候不順にあらわれたり・・・。とはいえ、言葉がよくわからないと、戦争の理由や根拠がわからない。
 今回は、言葉もわかり、情報もあるはずなのに、やっぱりよくわからない。
 冬季オリンピック中継で見た、グラウンド・ゼロから持ち帰った国旗を掲げた消防士たち。あのリアルに沈痛な表情を見て、震える気持ちにはなったが、しかし、その後に続くだろう戦争に対するコマーシャリズムを感じた。個人の体験としては、ひとめ、その表情をみるだけで震えがくるような壮絶なものであったとしても、それをくみ上げた「国家」の手には、別の策略を感じる。というか、それが「国家」であると思う。
 真意はなんなのよ?それが知りたい。
大儀の判りにくい戦争、と言われる。もちろん大儀の判りやすい戦争というのも、実はあまりないと思う。引き合いに出された「十字軍遠征」だって、本当に欲しかったものは香料やスパイス、その利権だったろう。戦争とは、大儀があろうとなかろうと、略奪なのである。大儀はその隠れ蓑に利用されることが、むしろ多い。
 アメリカの本当に欲しいものは何?湾岸の時のように、また石油?

 そして、私の知る限り、戦争を望む人はま わりにいない。なのに、戦争は始まる。
それも、よくわからない。
なぜいつも、どれだけ反対しても戦争は始まるのか。
 戦争を反対する国の理由に難民問題があると聞いた。
そういえばフランスはムスリムが多いのを忘れていた。ラシズムが大きな問題になるほど、移民の問題を抱える国でもあるのだ。欧州には多分イギリスよりも地続きの分だけ、難民問題は大きいのかもしれない。
テレビの首相達の顔を見るうちに、ああいった髪の色の薄い、色の白い人たちの国のような気がしてしまった。どこの国にも、さまざまな人種が生きているのだった。

首相の後ろに、その国の人々の姿をみれるだろうか。
世界地図を、なにも見ないで描けるだろうか。

世界の何を私は知っているだろう?
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by DandP | 2003-03-20 14:58 | D&P時事放談

2003年のお誕生日

ちょっと話は変わって
 こないだ、誕生日だったんすよー
と、24歳アルバイト青年がバイト帰りに携帯で先輩と会話する感じで。ただし、先輩というのは何の先輩なのか、会話を終わりまで聞いててもわからなかった。
いや、携帯の盗み聞きの話ではない。

お誕生日の話なのである。


昔々、母親に読んでもらった本に、人魚の誕生日会の話があった。

まあ、今回は、たんなる私の誕生日にまつわる思い出を、かわいく語ってみようという試みなのである。

い、いいじゃないか。だめなのか。



 人魚は見た目は15くらいの若い女の子なのだが、人魚は年に4回誕生日を迎えるため、結構な年齢なのであった。
『年のいった少女』というのが心に残った話だが、今になって考えれば15なんていくらでもヤラシイ年齢だし、60なんてまだまだ脂ぎった女の年齢なので、どうもギャップは少ない。どちらもあんまり「清らかな」イメージはないのである。
 だが、本題はそんなことではない。
その人魚の誕生日会を行う場所なのだ。

「今夜、渚で60歳の誕生日会を行います」

とかなんとか書かれた招待状を主人公が受け取る、そんな話だったと思うのだが、そのときの私にとっての重要な問題は『渚』というのはいったいどこなのか、ということだ。当時、幼かったワタクシD&Pは、渚というところをどういうところなのか、知らなかった。それで母にたずねると、どうやら、海と陸の『間』であるらしい。

しかし、私は思った。それはすでに『砂浜』という名前が付いているではないか。そして、さらに考えた。『そこ』は、もっと、かなり厳密な海と陸の境なのではないか。
 砂浜に寄せる波の、先の先が砕けて白い泡になる。それが陸と接するところ、その一瞬の一点が、『渚』という場所なのではないか。
 それは波の動きによって瞬時に場所が移動する。

いったいその一瞬の一点で、どうやって誕生日会をするというのか。

なので、その一点に足を差し込むと、どこか異空間に入るように、広いどこかに通じるのではないだろうか、と考えた。
 まあ、四次元の世界がブームだったしね。。。。
だから、招かれる方も大変だ。砂浜に行って、その波の先に、上手にタイミングを合わせ、さっと足を差し込むのだ。一瞬たりとも躊躇しては、タイミングを逃してしまう。大変な作業だ。

 さて、そうしてたどり着いた場所は、どんなところだったろうか。

テーブルや椅子、という洋風なものは、どうもチビッコの私には、銀座の歩行者天国に置いてあるパラソル付きの白いプラスティックの軽いもの。
 そして、想像した海も、さまざまな青いタイルをコラージュしたような鮮やかな青ではなく、行ったことのある海、せいぜい潮干狩りに行った東京湾近辺や、九十九里浜、大洗海岸という、地味な色の海。

なんというしょぼい小道具たちであろうか。
 しかし、人魚の誕生日会はしばらくの間、私の憧れであり、渚も謎の場所であった。いつか私も、先に年ばかりとってしまう、幼くもかわいい人魚の誕生日を祝いに行ってみたいと思っていた。

未だに正確な渚の場所はわからない。




 しかし、その後は、渚というと、松田聖子が黄色いワンピースを着て小首をかしげて意味不明の不安顔で媚を売っている所のような気がして、あんまり近づきたくない場所となった。
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by DandP | 2003-03-15 14:56 | D&P時事放談

8  つづき


コレリ役○○○○○○○・○○○○○○
「コレリって男は正直者なのさ。陽気な男だよ。いつもビクターの傍にいて、全てを見ている。そして案外重要なことに気付いているんだ。
しかし、まいったよ。セリフの半分はラップ。しかも、それがひどいライムなんだ。いったいこのシナリオライターはライムを理解しているのか?って思ったね。しかも、シナリオの中でも「お前のラップはひどい」って言われるだろう?撮影中はウンザリさ(笑)、監督に「俺はそんなにヒドイのか?」って詰め寄ったくらいさ。ところが試写を見て驚いたよ。あんな効果があったなんてね。
とにかくすごい撮影現場だったよ。メインの出演者もそうだが、カメオ出演の人数っていったら、ハリウッドが空っぽになったんじゃないかと思ったよ。光栄だったね、こんな映画で出演を始められて。音楽だけじゃない世界を知ったよ。
―――今回はお父様と出演をされていますね?
そうなんだ。この映画のもうひとつの柱は、家族の問題でもあると思うんだ。父親はいつかは越えねばならない存在だからね。その問題は俺にもオーバーラップしたよ。だけど、撮影中はひたすらおかしかったよ。月に向かってオヤジがフルートを吹くシーンがあるだろ?あの真下には俺が立ってスタンバイしてるんだけど、オヤジのやつ、何度テイクしても俺を見ると笑っちまうんだ(笑)。
撮影で印象に残ったのは、ワルシャワのユダヤ人街ゲットーだろうね。
まるでジェット機の格納庫みたいなでっかいスタジオに、街をひとつ作っちまったんだぜ。とにかく、何もかも今までには考えられない映画さ。」


ボブ・ジョージ役○○○・○○
「ほとんど顔が出ないというのにアカデミー賞助演賞っていうのには、まいったよ(笑)。この役は複雑なんだ。咽頭手術のため声を失って、人口発声機に頼っているんだ。まったく謎に満ちた人物さ。映画でも結局は謎を明かしじまい。なるべく撮影中も他の出演者と顔を合わさずに、ミステリアスな雰囲気を保ったよ。いや、すっかり厭世的な人間になっちまった。けど、あのマイク型の発声機は気に入ったな。あれは銃にもなるんだぜ。
監督の作品には出演作も多いけど、これほど苦労したものも少ないよ。
実は次の作品も計画はあるんだ。秋にはまた、楽しんでもらえると思うよ。」





次号特集は、サクリファイス・オブ・ビクター特集2!
ビクターに学ぶ、春の通勤服。オフィスの着まわし50。
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by DandP | 2003-03-09 14:55 | サクリファイス/ビクター

 今、私達『FictionD/P』世代に絶大な指示を受けている、映画「サクリファイス・オブ・ビクター」の総力特集!!俳優達のココでしか読めないインタヴュー満載!


ジョセフィーヌ役○○○・○○○○○ー
「ジョセフィーヌは愛することをあきらめてしまった女性なのよ。初めはこの激しい役に戸惑ったわ。自分とはまるで違う女性だったから。どういう切り口で捕らえたらいいのか、まるでわからなかった。監督とは何度もディスカッションして、監督はこう言ったの「ジョセフィンだった自分を理解なんて出来なかったんじゃないか」って。それで私も、自分でもなんとかこの大役を出来るんじゃないかって思い始めたわ。実際のジョセフィーヌの生まれた場所にも行って、そこの人たちとも話をした。今じゃ私が彼女の一番の理解者よ。
―――撮影中もっとも貴方を悩ませたのは?
それはコレリよ(笑)。彼がいるとおかしくってセリフが言えないの。嘘よ(笑)。撮影はね、シリアスなシーンも多くてとても神経質になってた。そんな時、いつも周りを和ませてくれるのがコレリだったのよ。彼は素晴らしいムードメーカーだわ。バルセロナのロケではよく食事に行ったわ。そう、バルセロナではね、撮影は実際のサグラダファミリア教会で行ったのだけど、このパリ万博時代の映画では、当時の教会はまだこんなに出来上がっていなかったのね。CG処理で問題は解決したんだけど、ロケにするか、セットを作るか、一時意見が分かれたの。でも、私は故郷のバルセロナで撮影が出来て、最高の気分だったわ。
困ったのは、こ映画以降、激しい役ばかりオファーが来ることよ。
この役を払拭するくらいのいい作品にまた出会わなければいけないわ。また、新しい挑戦よ。」


ビクター役○○○○○・○○
「シナリオを最初に見たとき、これは僕の俳優としてのキャリアの重要なターニングポイントになると直感したよ。正直、震えたね。シナリオの段階でさえ、物語の中に引き込まれたよ。
―――役作りの上で苦労されたことは?
それはこれが実際にあったってことさ。『ビクター』を知ったのは歴史の教科書だよ。誰もがその英雄的生涯と死を知っている。そのヴィクトールにどれだけ近づけるのか、悩んださ。結局は自分のヴィクトールを表現できればいいと悟ったけどね。
大変だったシーン?冗談は止めてくれよ、全てがそうさ(笑)。いや、ホントのこと言えば全てを楽しんだよ。スタントもワイヤーもなしのアクションでさえもね(笑)。一番はやっぱりこの映画のハイライトとも言うべきオペラ座でのシーンだと思う。オペラ座での犯人との銃撃戦は、実際にパリのオペラ座で撮影したんだ。千人単位のエキストラを使ってね。オペラ座を縦横無尽に犯人との追跡をするうち、上映中の舞台にビクターが出てしまうシーン。舞台のオペラセットも本物だし、実際の満席の観客席を前に、一曲歌うんだ。これは愉快な体験だったね。オペラ座の舞台から客席を見たことがあるかい?自分が特別な人間になったような気分だったよ。
そうだね、舞台への興味も沸いたよ。ぜひ、挑戦してみたいね。」
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by DandP | 2003-03-08 14:53 | サクリファイス/ビクター

 本当に、まったくもって、あれは恐ろしい事件だった。

張り込みのためにリムジンから外を眺めるヴィクトール。
その視線の先には棺桶がいくつも積まれている。(写真では多分舞台の装置の仕込みかバラシのように見えるが、まあ、そういうことにしておいて)夕べのうちに起きた殺人事件。死体の多さに、ちょうど近くの広場で処理が行われていた、というところ。
広場には、棺桶とそれを眺める野次馬とで一杯だった。累々たる死体。その数、23。

 死体はどれも男で、どうやら情事の最中、しかも達する前に、こときれていたようだ。そして、恐らく直前まで激しく鼓動していたであろう心臓が、ばっくりと胸に穴をあけて、えぐり取られていた。

つまり、一晩の情事で23の死体、というわけ。

 犯人は必ず現場に現れる、の持論を立証すべく、ヴィクトールはこうして張り込みをしていたのだった。
「Yo、旦那、ヴィ、ヴィクトール
こりゃ、ひでえ、ここんとこ、見ねえ、ありっこねえ
テルミ ウォチュウォン、テルミ ウォチュニー、殺人、セイッ
やってくれた、誰、ウォチュニー、ア~~~~~~~~イィ?」

「コレリ君、君の事はお父さんのティーチャー・銘塩から頼まれて、確かに雇った。運転手としてね。でも、その変な話し方はなんとかならないのかい?第一、それ、あんまり上手くないと思うよ。」

「わかりました、旦那。あんまりとんでもない殺人事件なんで、つい、心が調べにのっちゃって、口ずさんじまいました。しかし、いったい誰がこんなひでえことを・・・?」

「殺人事件。そう、盗難届も出さなきゃいけないね」

「??」

「盗まれたのは、心臓が23個。」
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by DandP | 2003-03-06 14:52 | サクリファイス/ビクター

 あれは、本当に恐ろしい事件だった。

 都市と言うのは重層した迷宮である。
時間が人の動きを織り合わせ、歴史となる。その記憶の重なりが、都市である。

 見知らぬ国に降り立って、街のツーリストインフォメーションでその主要都市の地図を手に入れてみよう。その地図のありようで、街の歴史は概要を想像できる。
 あまり大きくない、古い街、例えばブダペスト。ワタクシD&Pは、東欧といえば、せいぜいワルシャワくらいしか知らない。それもたった一日、どういうわけかワルシャワに飛ばされ、「こーこーはーどーこーだー」と、ひたすら彷徨ったにすぎない。一生共産圏から出て来れないんじゃないかと思ったが、ありがたいことに、こうして東京で、冬にはノンビリとバンホーテンココアを飲める安穏な暮らしをしている。そのときのキョーフの体験に基づいて話をすすめると、まるで知らない街も、地図を見るだけで、小一時間は楽しめるのだ。

 ブダペスト、この古く美しい街(行ったことないケド)。
地図を広げると中央に川が流れ、そこを中心に左右に街が広がるようである。地図中央から離れると区画が整理されており、その間尺が広くなる事から、そこは割りと新しく区画整理された、いわば新興住宅街。
文明と言うものは大概、川の傍で生まれるが、栄えるにつれ交流の多いところには、可能であれば橋が出来る。このブダペストの街も、橋はある地点に集中しており、案の定、そのツーリストマップの裏側には、その地区の拡大地図が印刷されている。
 その、橋の密集した地点を錯綜する道路は、複雑に折れ曲がっており、区画も小さな変形地ばかり。つまり、ここは街の中心。人が活き活きと生活している証なのである。区画整理以前に、人が必要のままに作り上げた「街」そのものなんである。

 いや、こんな話は小学校の時、まじめに社会科の授業を受けていれば、誰にでもわかることかもしれない。こんなことを発見して喜んでいるワタクシD&Pが、レベル低いっつー話なのかもしれない。
しかし、この入り組んだ路地裏の摩訶不思議な感覚は、みなさん、ご存知だろうか。古い都市ならば、なおさら。まだまだ江戸から歴史の浅い東京とて、新宿駅から職安通りまで歌舞伎町を抜けようと思って、うっかり路地に入っちゃった日にゃ、摩訶不思議を通り越して、身の危険すら感じるではないか(・・・・ちょっと違う例えかもしれないケド)。

 時間軸の上で、幾重にも人が交錯した「都市」。
この、モノクロームの陰影が語る事件も、そうした幾重にも重なる偶然と、人の悲しみのによって、織り上げられていたのであった。

 えーーと、お忘れではないかと思いますが、これは「サクリファイス オブ ビクター(いまだカタカナ表記)」にまつわる妄想です。
つか、この写真集、モノクロだったよねえ・・・・?
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by DandP | 2003-03-04 14:51 | サクリファイス/ビクター