100% 嘘八百 ♪ PRINCEを愛するD&Pによる、PRINCEをめぐる妄想の数々


by DandP

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 だが、プリンスのヒゲ係になるというのは、奥ゆかしげに見えて、なによりも誰よりも高い望みなのだ。なぜなら、恋は終わる事が出来る、結婚には離婚もある。だが、ヒゲは一生生え続けるものであり、否、死後でさえも伸びるもの。ヒゲを扱うというのは、アイデンティティーを共有するに匹敵するのだ。

 当然ヒゲ床屋は誰にでもなれるもんではない。おまけに誰に聞いても「どうしたらなれるのか」知る由もないのだ。
彼女は日を追うごとに期待に胸をふくらませ、そのあまりの憧れにより、とうとう・・・・

胸の小鳥は、彼女から飛び立ってしまう。


 いや、しかし、これは象徴だ。
純粋さはいつか、失うもの。そう、私たちひとりひとりの中に「彼女」はいた。だが、「彼女」のごとき純粋さを、人はいつしか失うのである。後に残るのは、等身大の、いや、もっと小さな惨めなひとりの人生を背負ったばかものに過ぎない。そして、残念ながら人生は、その後も続く。生きている限り、人は生き続けなければならない。その終わりを決めるのがどんな神かは知ったことではないが、私達の唇から最後の吐息を運命が吸い取るまで、人は生きるのだ。本当に命を失う時は、否が応でもやってくるのだから。

 だから、大人になってしまったミニヨンよ。君はその心の中に、心の街のどこかに、小さなヒゲ床屋を開店させていて欲しい。

こころのヒゲ床屋「バーバー・プリンス」を。

細々とでも、営業を続けていて欲しい。
清潔なタオルと、よく研がれた剃刀、質素だが座りごこちのいい上品な椅子が一脚、よく磨かれたガラス戸。

いつか、そう、いつの日か、そのガラス戸を、本当にプリンスが開けて入ってくる。ドアベルの乾いた音と共に。

からんころん
「ちょっといいかい?ひとつ、ヒゲを頼むよ」

そんな日がやってこないと、誰が言えるだろうか。笑いたいヤツは笑えばいい。だが、キリストが「お前たちの中で罪のないものだけが石を投げなさい」と言ったように、彼女の夢を笑うなら、自分の夢を持たないものだけが笑うがよい。

人生は、時々、私たちに微笑む。
願わくば、その微笑の口元に、イかしたヒゲが生えています事を。


夢はかなうことだってある。
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by DandP | 2003-01-30 14:35 | ヒゲの殿下

人生とはなんであろう。死とはなんであろう。

これは私の、単なる思いつきの日記にほかならない。今夜も戯言にお付き合い願いたい。

 あるところに、誰もがプリンスと結婚したいと願う国で、ただ一人、「私はプリンスのヒゲを整える係になりたい」と瞳を輝かす少女がいた。彼女は誰よりもプリンスを好きだったが、奥ゆかしさと純粋さから、出た言葉だった。名をゲーテにならいミニヨンとしよう。

 純粋だったから、そうだろう、だって、「結婚したい」という女達は結局は違う男と結婚し、自分の幸せに割りと忠実に生きて行く。
結婚したいと言いながら、みんなプリンスを置き去りにして自分たちの幸せをつかんで行く。本当にいつかプリンスが来るまで、誰も待つ事はしない。だって、そんなこと、有りえないと思えるし、彼は遠い国の、住む世界の違う人・・・、そう考えたら、そこそこの王子さまに幸せを求めてしまうのだ。

 もちろん、そこそこの幸せをあざけってはいけない。
この世界はそういう小さな輝きで満ちており、強烈に輝く太陽がたったひとつあるよりも、月や幾千の星が夜空を照らすことの方が大切な時もある。だからこそ人は真っ暗な夜道にも迷うことなく、人生と言う歩みを続けられるのだ。

 だが、その少女は違った。ただただ、プリンスを愛し続けるために「ヒゲを整える係」になりたいというのであった。
愛はいつか失うかもしれないが、ヒゲは変らずそこに、生え続けるから。

その純粋さに、その国の人々は彼女を愛した。彼女がかわいくてしかたがなかった。誰もがやがて失う純粋さを、彼女の中に見たのだ。

         つづく
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by DandP | 2003-01-29 14:34 | ヒゲの殿下

 人はみんな、胸に小鳥を飼っている。
心を乞う気持ちがあると、大きく羽根をはばたかせて、今にも咽喉から飛び出してしまいそうになる。

心臓という名の小鳥である。

 ゲーテの「ヴィルヘルムマイスターの修行時代」にミニヨンという少女が描かれている。
幼い少女ミニヨンは、サーカスでボロクズのように働かされているところをヴィルヘルムに拾われるのだった(と記憶する)。栄養不足のためか年よりもずっと幼く見える少女は、ヴィルヘルムに恋とはいえぬ思慕をいだくのだが、その幼い感情は、彼女の祖国イタリアへの強烈なあこがれと共に、彼女の胸を締め付け、命を奪ってしまう。見たこともない祖国は、得ることの出来ない彼の心。

「知っていますか、レモンの花咲く、あの国を」

そう歌ってミニヨンは、あこがれという小鳥を胸に留めておけず、命を失う。彼女の胸骨は、その鳥には小さすぎる鳥かごだったのだ。

 さて、そんな話がいったいなんなのさ、と思われるだろう。
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by DandP | 2003-01-24 14:32 | ヒゲの殿下

8  最終章への序奏


 デザイン、ということになれば、もう後は大きな差はないように思う。
というか、あんまり調べてないだけなんですけども。。。。

だいたいは口の上を細めに縁取り、口の脇を通り、あごと合流した後、フェイスラインを通ってモミアゲにつながる。
このフェイスラインで様々にデザインが加えられる事で、完成する。
ステージ前や、撮影時は、ヘアスタイリストが手入れするのかもしれない。
ヒゲが伸びてしまうまで、いったい何時間、そのデザインは持つのだろうか。

つか、どうして「SLAVE」もヒゲで描かなかったんだろう。

いつか、また、そんな話も、妄想を広げてみたい。


 そういう「ショウマン」としての彼のヒゲもステキだが、ひとりの「男」としての彼のヒゲを見てみたいと思わないだろうか。
 日差しの明るいバスルーム。
シルクサテンの表地のついた深い緑色のバスロ-ブに身をつつんだ「彼」が、鏡に向かってヒゲを整えている。休日らしいラフな手つきで。その姿を、バスルームに大きく放たれたベッドルームのドア越しに、ベッドの上に横たわって眺めるのだ。
彼の口からは、今出来たばかりの曲、つまり何気ない鼻歌。
視線に気付くと、彼はかみそりを当てたまま、鏡越しにこちらへ優しく微笑む。

プリンスファンの婦女子ならば、そんな想像をするのも無理からぬこと。
だって「プリンスと結婚したい!」もん。

 しかし、ひとりの少女はそう思っていなかった。
「私はプリンスのヒゲを整える係になりたい」
そういっていた、あるひとりの少女のモノガタリを綴って、このヒゲの妄想の最終章としたいと思う。

  それは、また明日。
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by DandP | 2003-01-23 14:31 | ヒゲの殿下

7  ヒゲの思い出


そうして、プリンスとヒゲの付き合いは始まったのだ。

 その後、ソロアルバムデヴューしてしばらくは、時々親方に呼ばれて現場に出るときがあった。否、むしろスタジオにこもりっきりになった時、無性に身体は現場を欲しがった。一度隆起した筋肉は、その能力を思う存分発揮したいと望むのだ。

「プリンス君、ちょっと来れないか?いや、人が足りなくなっちまってなあ」

などと言って親方も、煮詰まったスタジオへ助け舟を出してくれるのだった。忙しさに、次第に足は遠のいたが、この現場がどんなにか少年プリンスの心と身体を健全なものにしてくれたことか。

 思い出はたくさんある。だが、中でも特筆すべきは、親方デンゼルがベルトコンベアーの上で昼寝をしていた時のことだろう。
昼休み。止めてあるベルトコンベアーの上で、親方デンゼルはうたた寝をしていた。この心地好さは、体験すればよく分かる。天気のいい春のことだ。
そろそろ休みも終わりと思った少年プリンスは、ベルコンのスイッチを押した。気付かずに砂利山に落ちる親方デンゼル。あまりのタイミングの悪さに誰もが大笑いしたが、救出するのは、現場総出だった。そのチームワークと成し遂げた爽快感に、

「やっぱ、バンドじゃん!」

と、プリンスがひらめいたかどうかは、今となっては確かめようもない。
だが、この時の思い出にインスピレーションを得て、「GOLDツアー」のステージにベルコン状の「動く歩道」をセッティングしたのは、あまりにも有名な話だ。

 少年プリンスがスター「プリンス」になるに連れ、筋肉も肉体労働者のそれから、洗練された「見られる者」の肉体に変り、ヒゲもまた変化して行く。だが、プリンスは忘れないだろう。ヒゲと出会った、暖かい労働の喜びを。

「ヒゲ・ビギナーズ編」終わり。

ひい~~~~~、長かった。
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by DandP | 2003-01-22 14:30 | ヒゲの殿下

6  すばらしいYMCA


 アメリカは民主主義の国である。たとえ石油が欲しいばっかりに戦争したり、最大の核所有国のくせに他国に核を放棄させようとしたりしても、なんでも話し合いで決める、フォーザピーポーな国なんである。

 その夜、やっぱりプリンス君もヒゲを生やしたほうがいいんじゃないの?と、現場従業員全員によるミーティングに及んだ事は言うまでもない。
想像して欲しい。
白ランニング(あるものはその上にチェックのシャツを軽く羽織っているが)に、黄色いメット、鼻の下と口のすぐ下にヒゲのある男たちが、プレハブの中でパイプ椅子に座って腕組みをし、ヒゲ問題について議論している光景を。

つか、アルバム「PRINCE」のジャケ写に「黄色いメットかぶってたらヴィレッジピープルじゃん」っていう思いつきだけでこれを書いてる、ワタクシD&Pの姿を。

えーーい、遅々として進まん!
はしょって先に進もう。

その時は少年プリンスもヒゲを拒否した。
だが、だからといって周囲の態度は変ることなく、温かい職場であった。そこは、親方デンゼルの人柄のなせるわざと言えるだろう。
事実、親方デンゼルには少年プリンスも次第に心を許し、冗談を言い合ったり、そう、普通の少年が父親に対するような信頼を抱いていた。

 親方デンゼルはある時、プリンスがミュージシャン志望であると知り、その指への負担を考え、粋な計らいをする。
工事現場の花形というべき仕事を与えたのである。

 工事現場の花形とはなんであろうか。
野球でいったら4番、バレエでいったらプリマドンナ。その現場では誰もがあこがれる栄えある仕事とは何であろうか。

ユンボである。

あのATM機も軽く壊せ、地方の恐竜展ではそれにラバーをくるんで恐竜の頭部として動かしてるかもしれない、あの、ショベルカーちっくなものである。
 親方はプリンスにユンボに乗ることを勧めたのだ。もちろんプリンスには直接言わなかったが、身体の大きさを気遣ってもあった。むつけき大男たちの間では、彼は若く繊細すぎたのだ。

終業後、ユンボ講習に通う少年プリンス。
応援する職場の仲間たちに、孤独癖のあった少年プリンスの心も次第に開いて行く。

 ある朝、ユンボ操作資格を得て出勤してきた少年プリンスを見て、仲間たちは驚いた。
資格証明書を片手に、照れながら微笑む少年プリンスの鼻の下には、まだ幼く柔らかい口ヒゲが薄っすらとたくわえてあったのだ。驚きの顔がやがて笑顔に変り、ひとりまたひとりと手をたたき始め、現場はやがて暖かい拍手に満ちる。その後ろには、優しく目を細める、親方デンゼルの姿があった。

         さらに続いてしまうっ!
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by DandP | 2003-01-19 14:29 | ヒゲの殿下
しかし、セリフはちゃんとアメリカンな感じに書けているんだろうか。
オーバーアクションと共に聞こえるような、そんなアメリカンなセリフを書きたいものだ。

先を急ごう。

 そうしてなんとか職を得た少年プリンスは、まず最初にスコップを渡され砂利やアスファルト片を片付ける仕事を任された。それに慣れたら次はツルハシを。日々の労働に身体が悲鳴をあげる時もあったが、食事は何を食べても極上のフルコースのように美味しく、またそのたべっぷりの見事さに、仕事仲間たちも自分の皿から一品二品、取り分けてくれるのだった。
 育ち盛りの身体は次第に丈夫になり、男らしく筋肉は隆起した。
繊細な指も、器用さを残しながらフシが目立つようになった。

 そんなある日、少年プリンスがツルハシを振るっていると遠くの方から鼻歌交じりにこんな歌が聞こえてきた。

「やっちゃいなやっちゃいな、やりたくなったらやっちゃいな
ワンツースリー、ワンツースリー、ワンツースリー、ウッ!

イン・ザ・ネイビー もっと元気よく~
イン・ザ・ネイビー、イン・ザ・ネイビー  」
 (一部対訳にピンクレディー「ピンクレディー」からの引用を含む)


歌っていたのは親方デンゼル(仮名)であった。
少年プリンスは雷に打たれたように何かに気付き、そして辺りを見渡した。そう、とても重要で、心に引っかかっていた何かが、ふと解けたのだ。

ここの現場はなぜ、みんな白いランニング姿なのか。
なぜみんな黄色いヘルメットをかぶっているのか。
なぜみんな一様に、口ひげをたくわえているのか。

その謎は今、解けた。
親方デンゼルは、「ヴィレッジ・ピープル」のファンだったのだ。


少年プリンスは予感した。
きっと今夜あたり、ヒゲを生やすよう勧められるかもしれない。
そしてその予感は的中するのだった。

       つづく!!
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by DandP | 2003-01-17 14:27 | ヒゲの殿下

ヒゲの始まりを、彼のぷりぷりの筋肉から読み解こうという話なのだ。

 当時のあの鍛えられた筋肉は、なにも夏に海でセクシー美女に「貧弱な坊や」と笑われ、少年誌の裏表紙のブルワーカーの広告に飛びついて作られたものではない。そこにもまた、モノガタリがあるのだ。


 飯場、ハンバ、それは男たちの詰め所。
土木作業や建築現場にある、プレハブのアレである。時々タバコの不始末で燃えちゃったりする、アレである。仕事の仕度をし、飯を食い、現場によっては生活を共にする、男たちの城なのだ。

 日本ではその歴史は古い。
川の氾濫を制する事=国を統治すること、と言われるくらい、河川の整備は国の一大事業であった。
利根川流域では、その氾濫を治めるために集められた男たちによる労働歌が、民謡として多く分布している。「どうづき歌」等と呼ばれ、地固めをする時に歌われるのだが、辛い作業の終わった後、酒に飲まれた男たちが余興にアレンジしたものも多い。猥雑さもまた、明日への活力。男女の睦事が歌われた。赤ら顔の男たち。現場を支配する強面の親方。遊女上りの気風のいい姐さんがおさんどんをして・・・。
 そんな歴史を脈々と受け継ぐのが、この飯場なのである。

だが!しかし!!!
ミネアポリスの、否、アメリカ全土の工事現場において、この飯場なるものが存在するのであろうか。
ワタクシD&P、なんの知識もないんである(きっぱり!)。
よってこのまま、完全なる妄想の世界を突き進むことになる。


 職を求めて少年プリンスは戸を叩いた。
中から出てきた男に、子供であるとバカにされながらも奥の親方のところに案内された。
プレハブの中は、むっとする汗と埃の臭い。だが、少年プリンスも、それを笑えたものではなかった。
 家を出てから友人のところを転々とした。友人のガールフレンドが泊まりにきた時などは、外のガレージの車で眠る事もあった。シャワーさえろくに出来ないときも多かった。まだ、音楽以外、なにも持っていない頃の話だ。 

 親方は呼ばれて振り向くと、プリンスを見てこう言った。

「プリンス?ハッ。いつになったら【キング】になるんだい?まだ子供じゃないか」

鼻で笑ってもナゼか嫌な気持ちにさせない、優しさと、粗野ではあるが誠実さとを持った男だった。
大きな身体と分厚い胸。デンゼル・ワシントンを想像していただきたい。

親方デンゼル(仮名)は、年齢について、作業内容について、あれこれ理由をつけてプリンスを追い返そうとしたが、結局、根負けしてこう言った。
「明日、仕事は8時半からだ。遅刻は厳禁。わかったな?」
そして、ひとつの黄色いヘルメットを投げてよこした。

      つづく!!
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by DandP | 2003-01-15 14:25 | ヒゲの殿下

 いやーーん、おヒゲがくすぐった~い。などと言ってるヒマは、今はないのである。
 ヒゲですよ、ヒゲ。
我らがプリンス、そのヒゲの謎を解こうッちゅうお話です。

 アルバムジャケットや某dm○rさんからいただいたビデオや、ワタクシ所蔵のビデオを見る限りの憶測で、つまり、なんつうか、あのぅ・・・・、正直言って、いかに面白いかというだけを追求して書いておりますので事実については言及しないでいただいきたい。

 まず、「FOR YOU」から「DIRTY MIND」までのお姿から、いかにしてプリンスはおヒゲを生やすにいたったか、と、思いをはせてみたい。

 考えてみれば私たちが物心ついた時から、つか彼を知った時から、彼にはヒゲも胸毛もあった。しかしながら当然、思春期以前は体毛の薄い、つるつるプリンスが存在したはずだ。
 彼にヒゲが生え始めたのは、10歳にならんというある初夏のこと。
鼻の下にうっすらと柔らかな産毛が目立ち始めた。

 ここで当然、読者諸君は他の部位について想像することだろう。だが、よこしまな考えを起こしてはいけない。今、考えるべきことはヒゲなのだ。イスラム教が神の御姿を描いてはいけないように、私たちもプリンスのアンナトココンナトコをいろいろ想像してはバチが当たるのだ。

 父親との折り合いが悪かったプリンス。思春期になると友人の部屋を泊まり歩くようになる。やがて家を出た後も、まだ彼は毎朝ヒゲを剃っていた。
父親との確執、彼はまだ精神的呪縛から解き放たれてはいなかった。ヒゲを剃る事は去勢に似ている。

 ひとつ気になることがある。
ビデオを見る限り、この頃のプリンス、私には背が大きく見えるのだ。それはナゼかと考えるに、ガタイがいいからではないだろうか。肉質は厚く、ぷりぷりの筋肉でお腹も6つに割れている。動物性タンパク質を充分に補給した若い肉体。そりゃ、黒パンツのひとつもはきたくなりますわな。

 家を出たプリンス。当然、金はない。いや、ミュージシャンを志すもの一般に、皆、金がないといってもいいだろう。だが、音楽には金がかかる。楽器代、スタジオ代、ライヴのための小屋代・・・etc。なにしろ「PRINCE]と「CONTROVERSY」ジャケ写の衣装同じくらいだし・・・。

 金のないミュージシャンといえば、ワタクシD&Pにとっては、即、肉体労働なのである。肉体労働はいい。夢中で働けば、身体はすっきり飯も旨い。おまけに肉体も見栄え良く、日銭もいい。まさにステージングに最適な職業なのである。
そんな理由から、我らがプリンス少年を工事現場へいざなってみよう。
まだヒゲのない彼は、飯場の戸を叩いた・・・・。

       つづく!!
 
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by DandP | 2003-01-13 14:24 | ヒゲの殿下

2  ~序章~の続き 


序章なのに、続いちゃうんですけどね。


 女性にとってもまた、しかり。これは書くのはタブーなのかも知れないが、女性にもけっこうなヒゲがあり、当然なんらかの処理をしている。
 
 まれに、例えば悲劇の女流画家といわれるフリーダ・カーロや、ヨーロッパで見たトルコ人女性たちのように、たわわにヒゲを蓄えたまま、真っ赤な口紅を塗った人を見かける。
澁澤龍彦の本などには「髭女の系譜」なる文章もあり、それはそれで、ある見世物的なリスペクトの対象であったようだ。
 しかし女性にヒゲがあると言うのは、かなりの主張を感じる。かつまた、意思的な主張がそこにないといけないんである。うっかりゲームに夢中で外に出ない間に、ヒゲの始末を忘れてました、ってことになっちゃうんである。


 つまり、ヒゲこそは意志の表れ。
人間がそこにデザインを加え完成する、某daoちゃん言うとおりの「アイデンティティ」なのである。

 しかし、多くの場合、男女問わず、ヒゲは邪魔なものとして扱わる。
せっかく生えたものを、さりりさりりと剃ってしまう。
髪に比べ、ヒゲは一瞬の命だ。

 だが、こんな光景を想像してみよう。

 病院で送る人生もある。その病院から出る人はいない。みな、ここで暮らし、最後の時を迎えるのだ。週に3回の入浴の後、さっぱりした顔に看護師がかみそりをあてる。いい天気だ。男の身体は曲がったまま動かない。年月がそういう風に彼の体を作った。看護師は慣れた手つきで泡を顔に置き、2日分の伸びたヒゲを剃って行く。ヒゲは彼の顔の上にたった2日間ばかり留まっただけで、泡と共に看護師の手の甲に拭われ、あるいは床の上に落ちる。そんな光景があったとする。

 そのヒゲが、ムダであると誰が言えるだろうか。

ヒゲは彼の生きる一部であるし、いや、彼が死んだ後でさえ、ほんのすこし伸びる。

そんなヒゲに畏怖と敬愛とを持って、これを妄想のネタとしてゆく。

ヒゲよ、多くを語ることなかれ。
今宵は私がお前の見る夢を見よう。

しかしさ、鼻毛とヒゲの境はどこなんだろうね。
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by DandP | 2003-01-05 14:21 | ヒゲの殿下