100% 嘘八百 ♪ PRINCEを愛するD&Pによる、PRINCEをめぐる妄想の数々


by DandP

カテゴリ:サクリファイス/ビクター( 6 )

8  つづき


コレリ役○○○○○○○・○○○○○○
「コレリって男は正直者なのさ。陽気な男だよ。いつもビクターの傍にいて、全てを見ている。そして案外重要なことに気付いているんだ。
しかし、まいったよ。セリフの半分はラップ。しかも、それがひどいライムなんだ。いったいこのシナリオライターはライムを理解しているのか?って思ったね。しかも、シナリオの中でも「お前のラップはひどい」って言われるだろう?撮影中はウンザリさ(笑)、監督に「俺はそんなにヒドイのか?」って詰め寄ったくらいさ。ところが試写を見て驚いたよ。あんな効果があったなんてね。
とにかくすごい撮影現場だったよ。メインの出演者もそうだが、カメオ出演の人数っていったら、ハリウッドが空っぽになったんじゃないかと思ったよ。光栄だったね、こんな映画で出演を始められて。音楽だけじゃない世界を知ったよ。
―――今回はお父様と出演をされていますね?
そうなんだ。この映画のもうひとつの柱は、家族の問題でもあると思うんだ。父親はいつかは越えねばならない存在だからね。その問題は俺にもオーバーラップしたよ。だけど、撮影中はひたすらおかしかったよ。月に向かってオヤジがフルートを吹くシーンがあるだろ?あの真下には俺が立ってスタンバイしてるんだけど、オヤジのやつ、何度テイクしても俺を見ると笑っちまうんだ(笑)。
撮影で印象に残ったのは、ワルシャワのユダヤ人街ゲットーだろうね。
まるでジェット機の格納庫みたいなでっかいスタジオに、街をひとつ作っちまったんだぜ。とにかく、何もかも今までには考えられない映画さ。」


ボブ・ジョージ役○○○・○○
「ほとんど顔が出ないというのにアカデミー賞助演賞っていうのには、まいったよ(笑)。この役は複雑なんだ。咽頭手術のため声を失って、人口発声機に頼っているんだ。まったく謎に満ちた人物さ。映画でも結局は謎を明かしじまい。なるべく撮影中も他の出演者と顔を合わさずに、ミステリアスな雰囲気を保ったよ。いや、すっかり厭世的な人間になっちまった。けど、あのマイク型の発声機は気に入ったな。あれは銃にもなるんだぜ。
監督の作品には出演作も多いけど、これほど苦労したものも少ないよ。
実は次の作品も計画はあるんだ。秋にはまた、楽しんでもらえると思うよ。」





次号特集は、サクリファイス・オブ・ビクター特集2!
ビクターに学ぶ、春の通勤服。オフィスの着まわし50。
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by DandP | 2003-03-09 14:55 | サクリファイス/ビクター

 今、私達『FictionD/P』世代に絶大な指示を受けている、映画「サクリファイス・オブ・ビクター」の総力特集!!俳優達のココでしか読めないインタヴュー満載!


ジョセフィーヌ役○○○・○○○○○ー
「ジョセフィーヌは愛することをあきらめてしまった女性なのよ。初めはこの激しい役に戸惑ったわ。自分とはまるで違う女性だったから。どういう切り口で捕らえたらいいのか、まるでわからなかった。監督とは何度もディスカッションして、監督はこう言ったの「ジョセフィンだった自分を理解なんて出来なかったんじゃないか」って。それで私も、自分でもなんとかこの大役を出来るんじゃないかって思い始めたわ。実際のジョセフィーヌの生まれた場所にも行って、そこの人たちとも話をした。今じゃ私が彼女の一番の理解者よ。
―――撮影中もっとも貴方を悩ませたのは?
それはコレリよ(笑)。彼がいるとおかしくってセリフが言えないの。嘘よ(笑)。撮影はね、シリアスなシーンも多くてとても神経質になってた。そんな時、いつも周りを和ませてくれるのがコレリだったのよ。彼は素晴らしいムードメーカーだわ。バルセロナのロケではよく食事に行ったわ。そう、バルセロナではね、撮影は実際のサグラダファミリア教会で行ったのだけど、このパリ万博時代の映画では、当時の教会はまだこんなに出来上がっていなかったのね。CG処理で問題は解決したんだけど、ロケにするか、セットを作るか、一時意見が分かれたの。でも、私は故郷のバルセロナで撮影が出来て、最高の気分だったわ。
困ったのは、こ映画以降、激しい役ばかりオファーが来ることよ。
この役を払拭するくらいのいい作品にまた出会わなければいけないわ。また、新しい挑戦よ。」


ビクター役○○○○○・○○
「シナリオを最初に見たとき、これは僕の俳優としてのキャリアの重要なターニングポイントになると直感したよ。正直、震えたね。シナリオの段階でさえ、物語の中に引き込まれたよ。
―――役作りの上で苦労されたことは?
それはこれが実際にあったってことさ。『ビクター』を知ったのは歴史の教科書だよ。誰もがその英雄的生涯と死を知っている。そのヴィクトールにどれだけ近づけるのか、悩んださ。結局は自分のヴィクトールを表現できればいいと悟ったけどね。
大変だったシーン?冗談は止めてくれよ、全てがそうさ(笑)。いや、ホントのこと言えば全てを楽しんだよ。スタントもワイヤーもなしのアクションでさえもね(笑)。一番はやっぱりこの映画のハイライトとも言うべきオペラ座でのシーンだと思う。オペラ座での犯人との銃撃戦は、実際にパリのオペラ座で撮影したんだ。千人単位のエキストラを使ってね。オペラ座を縦横無尽に犯人との追跡をするうち、上映中の舞台にビクターが出てしまうシーン。舞台のオペラセットも本物だし、実際の満席の観客席を前に、一曲歌うんだ。これは愉快な体験だったね。オペラ座の舞台から客席を見たことがあるかい?自分が特別な人間になったような気分だったよ。
そうだね、舞台への興味も沸いたよ。ぜひ、挑戦してみたいね。」
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by DandP | 2003-03-08 14:53 | サクリファイス/ビクター

 本当に、まったくもって、あれは恐ろしい事件だった。

張り込みのためにリムジンから外を眺めるヴィクトール。
その視線の先には棺桶がいくつも積まれている。(写真では多分舞台の装置の仕込みかバラシのように見えるが、まあ、そういうことにしておいて)夕べのうちに起きた殺人事件。死体の多さに、ちょうど近くの広場で処理が行われていた、というところ。
広場には、棺桶とそれを眺める野次馬とで一杯だった。累々たる死体。その数、23。

 死体はどれも男で、どうやら情事の最中、しかも達する前に、こときれていたようだ。そして、恐らく直前まで激しく鼓動していたであろう心臓が、ばっくりと胸に穴をあけて、えぐり取られていた。

つまり、一晩の情事で23の死体、というわけ。

 犯人は必ず現場に現れる、の持論を立証すべく、ヴィクトールはこうして張り込みをしていたのだった。
「Yo、旦那、ヴィ、ヴィクトール
こりゃ、ひでえ、ここんとこ、見ねえ、ありっこねえ
テルミ ウォチュウォン、テルミ ウォチュニー、殺人、セイッ
やってくれた、誰、ウォチュニー、ア~~~~~~~~イィ?」

「コレリ君、君の事はお父さんのティーチャー・銘塩から頼まれて、確かに雇った。運転手としてね。でも、その変な話し方はなんとかならないのかい?第一、それ、あんまり上手くないと思うよ。」

「わかりました、旦那。あんまりとんでもない殺人事件なんで、つい、心が調べにのっちゃって、口ずさんじまいました。しかし、いったい誰がこんなひでえことを・・・?」

「殺人事件。そう、盗難届も出さなきゃいけないね」

「??」

「盗まれたのは、心臓が23個。」
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by DandP | 2003-03-06 14:52 | サクリファイス/ビクター

 あれは、本当に恐ろしい事件だった。

 都市と言うのは重層した迷宮である。
時間が人の動きを織り合わせ、歴史となる。その記憶の重なりが、都市である。

 見知らぬ国に降り立って、街のツーリストインフォメーションでその主要都市の地図を手に入れてみよう。その地図のありようで、街の歴史は概要を想像できる。
 あまり大きくない、古い街、例えばブダペスト。ワタクシD&Pは、東欧といえば、せいぜいワルシャワくらいしか知らない。それもたった一日、どういうわけかワルシャワに飛ばされ、「こーこーはーどーこーだー」と、ひたすら彷徨ったにすぎない。一生共産圏から出て来れないんじゃないかと思ったが、ありがたいことに、こうして東京で、冬にはノンビリとバンホーテンココアを飲める安穏な暮らしをしている。そのときのキョーフの体験に基づいて話をすすめると、まるで知らない街も、地図を見るだけで、小一時間は楽しめるのだ。

 ブダペスト、この古く美しい街(行ったことないケド)。
地図を広げると中央に川が流れ、そこを中心に左右に街が広がるようである。地図中央から離れると区画が整理されており、その間尺が広くなる事から、そこは割りと新しく区画整理された、いわば新興住宅街。
文明と言うものは大概、川の傍で生まれるが、栄えるにつれ交流の多いところには、可能であれば橋が出来る。このブダペストの街も、橋はある地点に集中しており、案の定、そのツーリストマップの裏側には、その地区の拡大地図が印刷されている。
 その、橋の密集した地点を錯綜する道路は、複雑に折れ曲がっており、区画も小さな変形地ばかり。つまり、ここは街の中心。人が活き活きと生活している証なのである。区画整理以前に、人が必要のままに作り上げた「街」そのものなんである。

 いや、こんな話は小学校の時、まじめに社会科の授業を受けていれば、誰にでもわかることかもしれない。こんなことを発見して喜んでいるワタクシD&Pが、レベル低いっつー話なのかもしれない。
しかし、この入り組んだ路地裏の摩訶不思議な感覚は、みなさん、ご存知だろうか。古い都市ならば、なおさら。まだまだ江戸から歴史の浅い東京とて、新宿駅から職安通りまで歌舞伎町を抜けようと思って、うっかり路地に入っちゃった日にゃ、摩訶不思議を通り越して、身の危険すら感じるではないか(・・・・ちょっと違う例えかもしれないケド)。

 時間軸の上で、幾重にも人が交錯した「都市」。
この、モノクロームの陰影が語る事件も、そうした幾重にも重なる偶然と、人の悲しみのによって、織り上げられていたのであった。

 えーーと、お忘れではないかと思いますが、これは「サクリファイス オブ ビクター(いまだカタカナ表記)」にまつわる妄想です。
つか、この写真集、モノクロだったよねえ・・・・?
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by DandP | 2003-03-04 14:51 | サクリファイス/ビクター

 
 あんな事件が起きようとは、いったい誰が想像しただろうか。

「貴族探偵ヴィクトール」の張り込みは続く。
彼はいつでも高級リムジン(またの名を四頭立て馬車)で張り込みをするのだ。

 お分かりいただけるだろうか。人間と言うものはフォーカシングという形で物を見ている。ただ漠然と目に映るものをみているのではないのだ。見たいもの、気に入ったもの、あるいは見たくないものを見ているのである。知っているから「見える」のだ。概念のないものは、案外見えていないのである。

いったい誰がそんな高級リムジンで、張り込みなどすると思うだろうか。そこが、彼の狙いであり、スタイルなのであった。
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by DandP | 2003-02-25 14:50 | サクリファイス/ビクター

1  ヴィクトール!!


「待ってヴィクトール!待って~」
「ハ、ハ、ハッ、捕まえてごらんジョセフィーヌ」

パリの街中を人をすり抜けるようにして走るヴィクトール。呼吸は快活で、恐れを知らず、まだ全てを挑戦的な瞳で追う、若い男。
 彼はスペイン・カステリア王家の血を引く貴族でありながら、浅黒い肌をしていた。一説には、奔放な貴族の母親が、けして満足しない情熱に任せてモロッコやアフリカの血をもつジプシー男との間になした子、とも、すべてにおいて偽りの経歴、とも言われている。

 さて、これは「サクリファイス オブ ビクター」の妄想話なのである。
わざわざタイトルをつけている写真集なのだから、なにかしらストーリーと言うか、コンセプトがあるのだろう、と考えているうちに勝手に思いついたのがこのモノガタリ、

「貴族探偵ヴィクトール」

なのである。
ま、いろんなイメージはあるにはあるのだが、事件のトリック、人間関係の複雑なもつれ、そんなものを事細かに設定できるようなら、ワタクシD&P、こんなところでチマチマ妄想日記など書いていないんである。

立派な作家になっているんである。

であるからして、ま、お話自体には一切期待はしないでいただきたい。
 見た記憶のある写真は三枚。
上記の走るふたり。車の中で窓の外を見る彼。窓からはるか下の町を見る彼。そして、テイストが似ているので勝手な想像で同じ写真家の仕事と思っている「COME」のジャケ写。
 現在ワタクシD&Pが画像と言えばココ!と決めていたドイツのサイトがアドレスを変更したのか、見れなくなってしまったので資料は皆無。
あの、猫と奥様と暮らすサイトマスター、どこに行かれたのでしょうか。仕事の配属でも変わってサイト運営どころではなくなったのでしょうか・・・・。ご存知の方、教えてくださいね。。。。
 
 そんなわけで、まったくもっての妄想でまたもや突き進むのだ。


 職を持たない高等階級。彼を取り巻くものは、異教の祭主、気のふれたドクター、クレイジーな音楽家たち、・・・そしてこの女ジョセフィンのような自由な女たち。

 ジョセフィーヌ、と呼ばれるこの女は、ものごころ付いた頃から働いていた。路地の裏でただものを運ぶことから、貧しいお針子、給仕を経て、今は男を相手にし、ヴィクトールもその客のひとりだ。
 朝、日が上がるとヴィクトールはベッドをあっけなく抜け出し、女を市場へ誘った。まだ冬の寒さの残るシテ島へセーヌ川から寒気が上がってくる。石畳の上を白い吐息のような霧が走る。だが、すぐに市の立つ活気で、人々が集まってくる。
その人ごみの中を、楽しむかのようにヴィクトールは走りぬけた。

で、なんの事件も起こっていないうちに、打ち明けてしまうが、犯人は実は、この女だ。
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by DandP | 2003-02-24 14:49 | サクリファイス/ビクター