100% 嘘八百 ♪ PRINCEを愛するD&Pによる、PRINCEをめぐる妄想の数々


by DandP

カテゴリ:社長さんの半生( 2 )

ま、続けちゃうけどね

 読者のみなさん、ついてきてますかーー?
心配だな・・・・。でも、ま、始めちゃったからには続けちゃうもんね。

 
 DP子(仮名)の両の乳房に顔をうめると、冬の匂いがした。
女は本州の北の果てで生まれた。それ以上の事はしゃちょ夫も知らない。女の言葉の北国特有の温もりに、つかんでもつかみきれない「居場所」のようなものを感じた。それゆえ、どこで暮らそうとも女の中に故郷はあった。この一回り以上歳の離れた男女を、互いの失った故郷がつないでいたと言えるだろう。

 ある時、大阪道頓堀の小屋で座付きのストリッパーとなったDP子の元から、まとまった金を持ってしゃちょ夫はいなくなった。しゃちょ夫、30歳にならんとする夏のことである。

つか、時代考証とか、ぜんぜんしてないんだが。
場所も実はよく知らずに書いているので、お住まいの方には失礼していると思うのだが、つまり、その、これらはすべてイメージです。インスタントラーメンの盛り付け例みたいなものですので、実際とは大きく異なります。何度も言うようですが、妄想です。

 ふらりとDP子のもとにしゃちょ夫が帰ってきたのは、それから2ヶ月後のことだった。はじめ、DP子はそれが誰だかピンとこなかった。
見慣れた顔ではあったが、どこか不自然に鼻が高く、目も変に奥まっていた。整形。男の意図はわからなかった。だが、男の中の何かが変っていた。

えーい、らちがあかん。遅々とした歩みなので、ここでいっきにはしょりまして、その後「キタの新地」とか、演歌に出てきそうないろいろな場所を点々としたふたりなのであった。
しゃちょ夫は35歳にして、小さなホストクラブでホストデヴューをする。
 落ち着きたい、堅気になりたい、というDP子の願い。DP子ももう若くはなかった。
 そうして新天地を求めてふたりは関東に向かい、千葉の小湊にアパートを借りる。しゃちょ夫には懐かしい潮の香りがする街だ。やがてそこでゴルフ用品店を経営。おりしもバブル華やかりし時。行ける予定もないゴルフ会員権に、人々が大枚を叩いた頃である。地元の観光ホテル経営者と息投合し、リゾート計画に浮き足立つ。
 だが、そんな折、DP子の死。
そして、バブル経済にも影がさし、ゴルフ用品店もたたまねばならないことに。同じように経営のおぼつかなくなった業者と共に、焦げ付いた商品を売りさばくことに成功。それが、新しい通信販売の元になる。
 やがて、テレビという媒体で商品を扱う事になり、彼はまた顔を変える。ヒアルロンサン注射を顔に打ち、彼の顔にまた若さと自信が戻ってきた。
 そして、その男「しゃちょ夫」は、自らの言葉を捨てた。
DP子の、あの懐かしい北の言葉で語りだしたのだ。

 しゃちょ夫の甘いマスクに朴訥とした語り口調。こうして番組は人気をはくし、商品は飛ぶように売れた。

 しかし、彼の本当の望みは、そんなことではない。
彼はこの不安定な世の中に、未だ揺られ続ける赤子なのだ。
彼は変り続けるのだ。何度でも生まれなおしたい、めくるめく新製品を生産する消費社会のように。

 これは、彼のモノガタリではない。
この、マテリアルなワールドに生きる、貴方のモノガタリである。


あ~~~~~、終わった、終わった。

 (この日記の内容は全くの空想です。心からお詫びいたします。ごめんなさい、社長さんっ)
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by DandP | 2002-12-23 14:16 | 社長さんの半生

 年の瀬も押し迫り、故郷へ帰る計画を立てる人も多いのではないだろうか。
手に手に土産を持ち、故郷の人々の笑顔を思い浮かべながら列車に乗る、そんな日本の年の瀬がやってくるのだ。
 上野発の夜行列車降りたときから、青森駅は雪の中。北へ帰る人の群れは誰も無口で・・・ひゅうるり~~~~~~っ。と、こんな歌ばかり歌っていては津軽海峡には冬景色しかないように思えるが、当然春もくれば夏もある。しかし、長い冬の生活から、あの独特の鼻にかかったような魅力あるお国なまりが生まれたのではないだろうか。

 そんな雪景色とは関係のない、海風香る宮崎県にひとりの男が生まれた。

今日は、リクエストにお答えして、さる社長さんの半生を思いっきり妄想してみたいのだが、なにしろこの妄想、失礼なことこの上なく、名誉毀損で訴えられては私の貧乏に拍車がかかるので、これはある架空の社長さん、「しゃちょ夫」の架空のモノガタリとしてお読みいただきたい。また、しぐさやセリフなどを追っていくととても書ききれず、15夜連続しても終わらないので、モノガタリの卵として綴ってゆきたいと思う。

 今からさかのぼること54年、ひとりの男が生まれた。
戦後の復興、新しい価値観、そんな揺り籠に揺られ男の人生は始まる。
けして裕福ではなかった。高校を出るとすぐ家業の漁師をつがずに、町工場へ働きに出た。汗と機械油の臭いにまみれながら、日に幾つもの靴底の型を磨いた。会社勤めのサラリーマンという新しい響きに、憧れもあったが結局は遠いどこかの話だと思っていた。

 酒を覚えたのは15の時だった。陸に上がった父親は、いつもなにかしら酒を口にしていたから、難しいことではなかった。
職についてからも手当ての支給された日には、縄のれんをくぐった。

 心はめまぐるしく変わろうとする世の中と、自身の現実とに乾いていた。ある日、手当ての入った紙袋を手にすると、彼は家に帰るでもなくふっと消えてしまった。
それきり、彼は帰ってこなかった。

 温泉町。町中を湯気を上げて源泉がながれる。
橋の赤い欄干に手をついて、ほろ酔いの男たち。日が暮れて、喧騒が増すと、一段と活気を見せる場所があった。

 「ちょっと。シワに気をつけておくれよ。あんたの指のささくれにゃ衣装がデンセンしちまって困ったもんだよ。よっぽどの親不孝だねぇ」

裸電球の付いた鏡越しに、白粉を叩きながら女が言った。年の頃なら40近く、背中に脂の乗ったストリッパーDP子が、その男を拾ったのは半年も前だろうか。こうして「しゃちょ夫」は、DP子の身の回りの世話をしながら、興行の旅についてまわっていたのだ。

       つづ・・いていいのか!?
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by DandP | 2002-12-22 14:14 | 社長さんの半生