100% 嘘八百 ♪ PRINCEを愛するD&Pによる、PRINCEをめぐる妄想の数々


by DandP

マルホランド・ドライブ私的解説


えーと、世間話程度に、よろしくお願いします。簡単にいうと「夢オチ」。

 叔母の遺産が少しばかり入り、憧れのハリウッドに女優を目指してきた女ダイアンは、とうとう殺人を依頼してしまった。
殺して欲しいと頼んだのは、有名監督と婚約をした女優カミーラ。彼女とは無名時代に同じオーディションを受けたことから知り合い、レズビアンの関係になっていた。そのオーディションではカミーラが選ばれ、当たり役となり一躍スターに。

 別れ話の後、電話で呼ばれたダイアンは車に乗り込み指定された場所へ。マルホランド・ドライブ。ハリウッドのまばゆい光が一望できるその道の途中でカミーラは待っていた。近道よ、と言われ茂った庭へ二人で歩く時、ダイアンは仲直りが出来るような期待を抱く。だが、案内されたのは有名監督の自邸でのパーティ。そこで侮辱された形で決定的な別れを知る。自分以外の女性とも口付けを交わすカミーラ。田舎者としての居住まいの悪さ。ダイアンの恋心はここで死ぬ。

 ダイアンは街に戻り、なんでもないダイナーで殺しを依頼する。ウェイトレスの名札に「ベティ」。青い安カギが殺人終了の合図。レジに立つ一人の男が、それを見ていた。多分、その男が警察に証言したのだろう。やがて、警察が彼女の部屋をノックするだろう。これは、それまで逃避するかのように眠る、ダイアンの見た夢。

 明るい日差しに迎えられて空港を出る、ベティと言う名のダイアンの中の希望。飛行機で知り合ったのは、良心を象徴する善良な老夫婦。
 旅行中の叔母の家で、見知らぬ女と出会う。リタと名乗る女は、マルホランド・ドライブでダイアンが見失った愛。彼女の忘れてしまった記憶を探すことを、二人は始める。


 途中進む、監督へのハリウッド裏役からの配役の押し付け。裏役はどうしても「カミーラ」という女優を主役にしろと、脅す。この辺はダイアンのカミーラへの女優としての嫉妬。
 ダイナーで警察と思しき男と話をする黒髪の男。ここでは刑事がレジに立っている夢を見ると言っているが、実際に立っていたのは、黒髪の男。彼はダイナーの裏にいる「悪意」(というと単純ですが)の存在を恐れ、一目見ただけで命を失う。これはダイアンの彼への予感と憎しみ。
 
「ベティ」は才能ある女優の卵であり、監督をも一目で魅了するが、リタとの約束のため、自宅に戻る。
 リタは「ダイアン」という名を思い出したずねるが、その名前の住所で見たものはリタによく似た女の腐乱しかけた死体。ショックを受けたリタは家に戻るとヒステリックに髪を切る。ベティは彼女を止め、別人になるために金髪のウィッグをつけてやる。
 その夜、二人はベッドを共にし愛しあうが、その夜中、突然目覚めたリタは「シレンシオ劇場」へとベティをいざなう。

 静寂と言う名の劇場で、二人は愛についての歌を聴く。悲しい愛についての歌。双子のように寄り添って涙を流す二人は、自分が愛するのと同じくらい愛してほしかったダイアンの願いかもしれない。「リタ」と「ベティ」は愛の悲しみを共感し、ダイアンの愛は成就したのかもしれない。ふと、ベティがバッグを見ると、そこには青い抽象的な箱が入っていた。家に戻り、最初にリタが持っていたハンドバッグに入っていた青いカギを取り出す。
 
 夢は覚めねばならない。
ダイナーの裏に住む悪意が抱えていた汚い紙袋。その中には「彼女」の後悔や真実を解く青い箱(殺人の印の青いカギのメタファー)、そして「彼女」の善意の象徴である老夫婦。
 やがて目覚めた「彼女」ダイアンは、警察と思われるノックに脅える。けたたましく続くノックと共に、ドアの細い隙間から小さな老夫婦が入り込み、キチガイのように彼女を責める。
 そして一発の銃声で、全てを終りにする。

こんな解釈してみました。いかがでしょうか。
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by DandP | 2003-06-26 00:14 | 映画の感想