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100% 嘘八百 ♪ PRINCEを愛するD&Pによる、PRINCEをめぐる妄想の数々


by DandP

1  ~序章~

・・・って、虎舞龍かよっ。

 ヒゲについて、考えてみよう。
いったい人間にとって、ヒゲとはなんだろう。
 サルから進化した後も、人類には体毛が生えており、その毛並みはそのまま、水の流れを描いている。よく見て欲しい。あなたの腕に生えた体毛は、腕の外側は指先へ、腕の内側は手首から脇に向かって、毛並みというものがある。これは、人体のあちこちに見受けられる「水の痕跡」の一部だ。

 生命が水の中で生まれたからか、それとも水が物質の重力の影響をわかりやすく見せてくれるからか、人体のいたるところに「水の痕跡」がある。先にあげた体毛の毛並みから、骨の構造、内臓の形成にさえ、見つけることが出来る。
これはぜひ、今夜、パートナーの身体をくまなく監察していただきたい。ええい、よいではないか、研究なのだから、ほれほれ、・・・てなもんである。ま、くれぐれも内臓は確かめないようにご注意申し上げておく。

 実際、体毛は身体にかかった水を効率よく下へ流してくれる。それが体毛の役割でもある。
毛にはそれぞれ役目があり、眉毛は汗が目に落ちないため、まつ毛はゴミやチリが目に入らないため、脇やアンダーヘアーがちぢれているのは、相当にクッションが必要だからであるという。
 そういうわけで、毛にはそれ相応の存在価値があるのである。

では、ヒゲは?

ヒゲにはいったいどんな役割があるというのだろうか。
だが、少なくとも、納豆の糸をひっかけるためにあるのではないのだ。断じてそれは違うと言っておこう。
そんなことを考察してみたい。

 先日、文楽を見に行った。近松モノのその劇中で、男が茶屋の表で人待ちをしている。まあ、ヒマだからということで取り出したるは、一本の毛抜き。待ち時間にヒゲを抜き出したのである。
かの時代、男たちはヒゲやチョンマゲの空白部分(なんつーんすかね)をよく毛抜きで抜いていたらしいのだ。

美意識は、今も昔も痛みを伴うのである。

 中高時代、生え際を「ソリコミ」及び「鬼ゾリ」していた男性読者諸氏!!その後、生えてこなくて結局広いおでこになってしまった記憶はないだろうか。剃っただけで生えなくなる人もいるという。いわんや毛抜きをや、である。
人間は懐の広さ深さが肝心であり、おでこなんて広かろうがゴルゴ並に狭かろうが、なんら魅力は関係ないのであるが、ま、懐の暖かさつーのは、あやかりたいモンですなあ。

          後半へつづく
by DandP | 2003-01-04 14:20 | ヒゲの殿下