100% 嘘八百 ♪ PRINCEを愛するD&Pによる、PRINCEをめぐる妄想の数々


by DandP

概念の見る美しいかたち


長いです!めっちゃ長いので、ご興味のある方だけ、ちょっとがんばってくださいませ。


以前、アロマ関係でレポートを書きまして、
まあ、なんともイメージに次ぐイメージ、
あらゆるものの妄想文学的解釈に満ち満ちたレポートなのですが

原子構造の球体から始まり、生物の形の成り立ち、水の痕跡、そして螺旋

と、おもしろく繋げられたのではないかと、手前味噌ながら思うのです。
んでまた、なんで今頃アップするかと言いますと

まいちゃんちで、今、カバラが熱い。

熱くて熱くて、しょうがねえ。
梅雨明けしても、肌寒いってのによ。
んでもって、トラバしちまうべ、と思い立ったのでした。
ま、どこに共通点?とお思いの貴兄に
数に関する事、それと、やはり螺旋が生命にどれだけ影響を与えているか
でございましょうと、答えておきましょう。


ちょうど、これを書いていた頃、他に雑誌に乗せていただく原稿なども並行しており
ついでに、この「FICTION D&P」で「ヒゲ妄想」を書き連ねていたのでした。
ああ、なつかしい(遠い目)。
参考の写真などは、貼り付けたいと思っていますが
すっかりブログの操作、忘れちゃってさw
一枚だけ、貼っておきますわ。図1というやつです。
後で、やりますね。


ほんでは、5枚分のレポートでゴザイマスが、お付き合いくださいませ。



『概念の見る美しいかたち  -原子構造からイメージするものー 』


 化学構造式や電子配置、これはひとつの概念を一枚の絵でわかる様に工夫された「デザイン」なのだ。そう思うとわくわくとしてきました。
 化学の初歩の初歩ですが、私なりに理解する為に肉付けしたことをまとめます。

 物質はいったい何で出来ているのか。これは、はるか昔から問われ続けてきました。紀元前4世紀、古代ギリシャの哲学者デモクリトスは、物質は粒子の集合体であるという説をとなえましたが、アリストテレスによって否定されます。当時、物質は土、風、火、水の4つのエレメントから成されると説かれていたのです。原子の存在が認められるには、19世紀イギリスの科学者ジョン・ダルトンの著作によって再び示され、1895年の11月ヴィルヘルム・レントゲンによるエックス線の照射によって実証されるまで、ゆうに2000年以上もかかりました。

 人をかたち作っているものは、皮膚であり骨であり、肺や心臓という器官。さらに分ければ器官を構成する組織、組織を構成する細胞。このあたりから目では見えなくなり、タンパク質や、さらにアミノ酸、もっと小さく分けて、これ以上物質として分ける事の出来ない粒子を「原子」といいます。(もっとも現在では、原子もさらに微小な粒子から成ることがわかっています。素粒子です。しかし元の物質の性質は失ってしまいます。)
 この「原子」をもってすれば、物質全てに共通する方法で、今この文章を読む人の手も、この紙も、インクの粉も同じように説明できる。つまり一番小さな単語を見つけて、万物すべてのものを読み解こうという試みなのです。

・ 原子の構造
  原子は中心に「原子核」があり、その周りを電子が回っています。電子配置図を見ると、簡単に描かれた太陽系のようです。太陽系の星達が引力により、軌道から外れることなく回っているように、電荷によって電子は回っています。原子核はプラスの電気を帯び、周りを飛んでいる電子はマイナス。そのプラスとマイナスの引力と、ぐるぐる回る電子の遠心力がつり合って、軌道を離れることがないと言います。
 太陽系と違うのは、同じ軌道にいくつかの星(電子)があることです。例えば、水星の軌道には2つ、金星には8つといったふうに。そして、もうひとつ違うのは、軌道は一本線ではなく、波打ちながら球形面を回っているということです。速度がとても早いので、電子雲などと呼ばれ、原子を雲で包んでいるように見えます。実際には、軌道上にあるのはほんの一瞬ですが、ボールのようにイメージされています。蛍光灯の光が点滅しているのに、ずっと点いていると感じるように・・・。
 その雲はその軌道ごとにあり、ゴルフボールが何層にも分かれているように層を成しています。このボールをスパッと半分に割ると、電子配置図のようになるわけです。
 この軌道の層を「電子殻」といい、各々の電子殻には入ることのできる電子の数が決まっています。

・ 原子と数
 電子殻は内側から順にK殻、L殻、M殻、N殻と呼ばれ、一番内側のK殻には2コ、L殻には8コ、M殻には18コ、N殻には32コ、それぞれ電子が入ります。
 中心の原子核は「陽子」と「中性子」で出来ています。プラスの電気を帯びた「陽子」と、陽子同士が反発しあわずにくっついていられる要素「中性子」とで、ひとかたまりの原子核。
 同数の電子、陽子、中性子がバランスをとって出来ている、それが原子なのですが、この数は東洋人にはたいへん理解しやすく、それゆえに東洋人科学者の立てる仮説は、バランスよく美しい、という話を聞きます。そこには易学の影響があるのでしょう。

 易学では、まず太極より両儀・四象・八卦・六十四卦・・・と展開させるそうです。陰と陽のふたつである両儀(電子K殻)、四象は両義のバリエーションであるので置いておくとして、そこから8つの方角を指す八卦(電子L殻)、そして真ん中には、一であり全である太極(原子核)。「縁起のいい数字」などでなんとなく慣れ親しんだ数字は、理屈よりも感覚的に受け入れられる為、東洋人はスムーズにイメージできると聞きます。

・つながる力。共有結合について。
 いくつかの原子が結びつくことを「化学結合」といい、結合の仕方にはイオン結合、共有結合、金属結合があり、精油は主に「共有結合」をしています。そして、結合して出来たものを「分子」といいます。
 なぜ、原子と原子はつながろうとするのでしょう。
共有結合の場合、答えは電子殻の一番外側にあります。
 電子殻にはそれぞれ電子の入る数が決まっています。しかし、原子の種類により、電子の数が定員より少ない場合があります。定員が足りない、ということは原子という球形のバランスが不安定な状態です。そこで定員を満たすために、お互いの電子を共有すべく原子同士が近づいて行きます。そして、円が少しずつ重なったような、分子の姿が出来上がるのです。

 原子は(物質は)、安定したい。
球形に循環するかたちを取りたい、そんな欲求を持っているとイメージするのは乱暴でしょうか。
私たちにとって困るオイルの酸化も、物質にとってはよりストレスの少ない安定した状態になる変化なのです。より安定した循環のかたちをとるために。

 化学の基礎を教わる中で感動したのは、この最小のかたち、原子が、回転する球体であったことです。宇宙も球体特性をもっています。物質の一番ストレスのないかたちは球体といえるでしょう。水と言う流動体を無重力状態に置いてみると、丸く浮かぶように。


 では私たち生物は、どうしてこんなかたちをしているのか。
それを考える時、球形が重力に引かれることによって縦軸ができ、円周をまわる力は螺旋となる様を想像することは、なにか助けにならないでしょうか。

 球対称から始まった生命が、環境によってかたちを変えてゆきます。重力の影響の少ない海の中で、前後左右に揺られながら生活する単細胞の原始的な生物は球形をしています。しかし、複雑になった生物が重力を受け、ひとたび海の底を意識すれば、上下の軸が出来ます。イソギンチャクや海草、ゆっくりと弱々しくしか動かないクラゲなど、上下の違いはあってもまだ円錐形に近い状態です。
 さらに意思を持って移動を始めたとします。すると重力とは違った、移動を目的とするもうひとつの方向を得て、前後の違いが生まれます。魚に頭と尻尾の違いができるわけです。当然、意識として左右差も生まれますが、地球の環境において左右の差は上下の違いほど劇的ではないので、魚の右側と左側に大きな違いはありません。もし、地球が丸くなく海の終わりが大きな滝だったら、魚の左右はまるで違う形だったかもしれません。
 陸に上がった生物にも同じことが言えます。上下の軸が支えるための足を下方に作り、方向が前後を与え、目や耳をほぼ左右対象にかたち作りました。

 方向や重力の与える影響を目でみようとする時、水の観察はとてもわかりやすく、示唆にとんでいます。流れる水は重力に従い、高いところから低いところへ向かいますが、同時に本来の球形に戻ろうとし、結果、螺旋というリズムが生まれます。それは沢のあちこちで見られる渦やうねり、蛇行する川、海の対流に表現されています。
 循環する力は、軸を持ったとき初めて螺旋を描きます。軸は重力や方向です。平面的に同じ軌道をたどっても、時間を縦軸とすればひとつの螺旋です。螺旋はリズムを持ち、放った力はやがて集約され、次の放出の元になります。このリズムは、紙にクレヨンで連続する波や∞の字を描くことで体験できます。リズムは拍よりも少しばかり前か後ろに「つんのめる」ことでグルーヴ感が出ます。もしサーカディアンリズム(体内リズム)が25時間ではなく、きっちり24時間だったら、私達の生活は活気のないものになるかもしれません。

 生命が水の中で生まれたからか、それとも水が物質の受ける環境の影響をわかりやすく見せてくれるからか、生物の中にはたくさんの水の痕跡があります。海中の生物には身体の構造自体が螺旋を描き、それをスクリューのように使って推進するものもいますが、巻貝の殻の中に、最も簡単に水のかたちを探せます。(図1)植物のつるや葉、花が開く時には誰もが螺旋を見るでしょう。真っ直ぐに見える茎も、葉付きは上へ昇る螺旋状です。(図2)

 静止した水に色のついた流動水を送り込むと、左右にリズムと対称形を持つパターンが現れ、一見して容易に脳や肺を連想するでしょう(図3)。このような渦の列に見られる対になったパターンは、動物、人間の器官の形成にも認められます。胎児の発達初期では必ずこの「対」の形成がおき、それは四肢や腎臓、その他の感覚器官、背骨を軸に対となる構造に表現されています。胎児の発達過程では、身体はおおざっぱな意味で左右に分かれて形成され、ある時期くっつきます。(この右と左については興味深い学説が色々あり、オレンジとレモンの香りの違いはリモネンの結合が右向きか左向きかによるという)
 筋肉は糸を束ねるように骨につき、骨は水道から流れ出る水のスジのようにねじれ(図4)、けれど左の大腿骨は右と逆の方向にねじれているように、左右でバランスがとれているのです。もちろん、人の身体は対称ばかりではありません。心臓はひとつで左に片寄っていますし、腸も一本がねじれ巻かれていますが、それら臓器にも水の運動を探し出すことはできます。体毛やツムジは分かりやすく流れを示していますし、実際、身体にかかった水を上手にはじき、流してくれるでしょう。

 リズムを持って循環する力が、人体という運動する肉体に表現されている。
身体を流れのかたちと方向によって見ていくことも、よりよく身体を理解する助けになるでしょう。
 静止しているかに見えて、水は思いのほか長くその流れを記憶していると聞きます。私達の身体は、ひとつの卵細胞に受精した一瞬の波紋から、形成する流れを方向付けられた。そう考えるのは、ロマンチックすぎるでしょうか。

 しかし本当のところ、研究者に「原子は本当に丸いのか」と訊ねれば、「おそらく」としか言いようがないでしょう。地球も本当には球形ではありません。非常にわずかながら、洋ナシ形をしているそうです。
そこに美しい調和を探そうとする私たちの意識が、私たちに世界をその様に見せているのかもしれません。バランスや法則を見出すのは、私達の意識の作業にすぎないのかもしれません。


 学説が新しい発見によって変化するように、世界の見方は変ってゆくでしょう。しかし、そこに調和とバランスを見ようとする感覚は、変ることはないと思います。
私達の心が、美しい調和を求めています。それこそが、「ここちよいもの、よい香り」を感じ取る、たしかな指先となるでしょう。 

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参考文献:「フォトサイエンス 化学図鑑」数研出版
     「精油の化学」 フレグランスジャーナル社
     「カオスの自然学」 テオドール・シュベンク著 工作舎
     「自然界における左と右」 マーティン・ガードナー著 紀伊国屋書店  
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by dandp | 2006-08-02 10:56